コラム
【山口県下関市】白内障の原因を徹底解説!水晶体が濁る仕組みと進行・治療法も紹介
「白内障は年をとってからの病気」
そう思っていませんか?
実は、白内障は40代頃から少しずつ進行が始まる、誰にとっても無関係ではない目の病気です。
水晶体という目の中のレンズが少しずつ濁ってくることで、視界がかすんだり、まぶしさを感じたり、日常のちょっとしたことが不便になってきます。
近年では、紫外線や生活習慣病の影響で、発症年齢が若くなる傾向もあり、早めの気づきと対策がますます重要になっています。
この記事では、白内障が起こる仕組みや進行の特徴、主な症状、そして治療法までをわかりやすく解説します。
白内障とはどんな病気?
白内障とは、目の中にある「水晶体」が濁ってしまう病気です。
水晶体は、カメラでいうところのレンズのような存在で、光を集めてピントを合わせる大切な役割を担っています。
健康な状態では透明ですが、年齢やさまざまな要因によって、だんだんと白く濁り始めます。
この濁りによって光の通り道が妨げられ、視界がぼやけたり、まぶしさを強く感じたりといった症状が現れるようになります。
水晶体が濁る仕組み
白内障の多くは、加齢による水晶体の変化が原因です。
水晶体はタンパク質と水分で構成されており、年齢とともにそのタンパク質が変性・凝集することで透明性が失われていきます。
さらに、紫外線を長年浴びることによって、目の中で酸化ストレスが蓄積され、タンパク質の劣化が進みます。
これも水晶体の濁りを引き起こす大きな原因のひとつです。
このほか、喫煙や糖尿病といった生活習慣の影響も、水晶体の老化を早める要因として知られています。
白内障の主な原因
加齢による変化
最も一般的な原因は加齢です。
60代以降になると多くの人に水晶体の濁りが見られ、80代になるとほとんどの方に白内障の所見があります。
紫外線
屋外での作業が多い方や、強い日差しを浴びる機会が多い方は注意が必要です。
紫外線を長年浴び続けると、目の中で酸化が進み、タンパク質の変性を早めてしまいます。
生活習慣病(糖尿病など)
血糖値が高い状態が続くと、水晶体内の代謝が乱れ、濁りやすくなります。
糖尿病を患っている方は、比較的若い年齢でも白内障が進行することがあるため、特に注意が必要です。
外傷や薬剤性
目をぶつけたあとや、長期間ステロイド薬を使用している方にも、白内障が発症することがあります。
打撲の数年後に症状が出てくるケースもあるため、過去のけがが原因となる場合もあります。
白内障の症状と進行
視界のかすみ
白内障の代表的な症状です。
水晶体の濁りによって光が散乱し、霧がかかったように見えたり、全体的にぼやけた印象になります。
まぶしさを感じる
光の通り方が不安定になるため、太陽の光や夜間の車のライトなどが、必要以上にまぶしく感じることがあります。
二重三重に見える
進行すると、視界が二重・三重に見える「複視」や、色味がくすんで見えるといった症状が現れるようになります。
白内障の検査と診断
白内障が疑われる場合、眼科では視力検査に加え、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡などの専用機器で水晶体の濁り具合を確認します。
視力の低下がどの程度あるか、日常生活に支障が出ているかなどを総合的に評価したうえで、治療方針を検討します。
山口県下関市のとね眼科では、日本眼科学会認定の専門医が最新の検査機器を使い、精密な診断を行っています。
検査は痛みもなく短時間で終わりますので、気になる症状がある方は一度ご相談ください。
白内障の治療方法
点眼薬での治療
残念ながら、現在のところ白内障そのものを治す点眼薬はありません。
一部、進行を緩やかにする薬が使われることもありますが、すでに濁ってしまった水晶体を元に戻すことはできません。
手術による治療
白内障の根本的な治療法は、手術によって濁った水晶体を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)に置き換える方法です。
最近では日帰り手術が主流となっており、手術時間は10~20分ほどです。
体への負担も少なく、翌日から視界の変化を実感できる方も多くいらっしゃいます。
眼内レンズの種類
白内障の手術では、濁った水晶体の代わりに「眼内レンズ」と呼ばれる人工のレンズを目の中に挿入します。
この眼内レンズにはいくつか種類があり、患者様のライフスタイルや見え方への希望に応じて選ぶことができます。
最も一般的なのが単焦点レンズです。
遠くか近くのどちらか一方にピントを合わせるタイプで、たとえば遠くを見やすくするレンズを選んだ場合、手元を見るときには老眼鏡が必要になります。
一方、多焦点レンズは遠くと近くの両方に焦点を合わせられるよう設計されており、メガネに頼る機会を減らせる可能性があります。
読書もドライブも裸眼でこなしたいという方には適した選択肢ですが、見え方に慣れるまでに多少時間がかかることもあります。
それぞれにメリットと注意点があるため、手術を受ける際はご自身の生活やご希望を医師にしっかり伝え、相談のうえで選んでください。
白内障は早めの検査と治療が大切です
白内障は、加齢とともに誰にでも起こり得る病気です。
見えづらさを我慢し続けると、転倒リスクや運転時の危険性など、日常生活の中で思わぬ事故につながることもあります。
山口県下関市のとね眼科では、日本眼科学会認定の専門医が、一人ひとりの目の状態に合わせた治療を行っています。
「視界がかすむ」「夜間の運転が不安」と感じたら、できるだけ早く受診してください。
早めの検査と治療で、毎日をより快適に、安心して過ごしていきましょう。
山口県下関市の「とね眼科クリニック」
山口県下関市のとね眼科クリニックでは、日本眼科学会認定の専門医が、豊富な経験と最新の機器を使って、皆様の目のお悩みに寄り添います。
白内障や緑内障の日帰り手術から、ドライアイやお子様の近視治療まで、幅広く対応しています。
地域のかかりつけ医として、いつでも安心してご相談いただける温かいクリニックを目指し、優しいドクターとスタッフが、親身に対応いたします。
どうぞ、安心してご来院ください。
とね眼科クリニック
TEL:083-266-2000
住所:〒750-0075 山口県下関市彦島江の浦町1丁目7-8